有閑市民のすすめ
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現代の巨大軍需産業
ガンダムSEEDに登場したロゴスに関連し、“軍需産業複合体”という存在について、調べてみました。
ちょうど、『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』(公式ページ現在準備中、6月15日からリニューアル)の2005年4月号に「2000億ドルのポテンシャル アメリカ軍という巨大市場」というのがありました。 
アイゼンハワー大統領以来の「軍産複合体制」における巨大軍需企業の独占からアウトソーシングや民間委託(日本人の傭兵殺害事件で有名になりました)などの新規参入の進行について論じてあります。
ちなみに、筆者はボストンコンサルティング(BCG)のマーロン・アプガー4世(王様みたいな名前)氏と、元将校のジョン・M・キーン氏です。もちろん、両者とも国防総省(ペンタゴン)出身です。
彼らの指摘によれば、軍の市場性や課題に関しては、武器や兵器よりも、後方支援的な物資やサービスの補給の側面が大きいそうです。仕組みが複雑で高コストという問題によって、そして、兵員の調達や教育などを通じた費用対コスト、ネットワークから端末機器といったITの導入など改編を求められているそうです。これには、軍の政策転換、つまり、志願制や、大軍隊主義・重火器主義から精密誘導・遠征軍的色彩になり、ロビーストを通じ、また政府調達のプロセスの網をかいくぐる要領のよさといった従来型の関係性は、ビジネスライクなものに転換し、差別化や能力本位の競争によって、医療、住宅、ITに至る新たなニーズが、新しいタイプのビジネスパートナーを要求するようになったとしています。軍隊の特徴的な定義としての“自己完結性”から変化してきています(堺屋太一『組織の盛衰』参照)。つまり、環境の変化と、効率性や経済性(高品位・低コスト)によって、従来の硬直的かつ強固な関係性が解体されつつあるというお話です。
また最初に挙げた、「2000億ドルの市場規模」の主な内訳は、①「軍関連の顧客」(1000億ドル以上)、②「軍関連の消費者」(1000億ドル以上)で、さらに③「サプライヤー」(?億ドル以上)の規模を加え、「2000億ドル超の市場」を示しています。構造的には、①は、軍の諸機関や司令部、各省庁、その他の購買主体で、②は、兵士や退役軍人、州兵や予備兵力、その家族、国防総省内の文民とし、③は、顧客と消費者双方に奉仕する企業としています。この3つが国防総省の活動を管理する「プログラム」によって結びついているという図式です。
特に、②「軍関連の顧客」に関して示されているものは、「専門職およびビジネスサービス」(170億ドル)、「ITと通信」(160億ドル)、「住宅」(120億ドル)、「ヘルスケア」(110億ドル)、「資産管理」(70億ドル)、「光熱費など」(50億ドル)、「輸送」(50億ドル)、「メインテナンス」(40億ドル)、「食糧関連費」(30億ドル)、「その他(非戦闘員関連含む総計)」(380億ドル)です。多岐にわたり幅広いです。さらに、軍関連の消費者は、人間そのものを対象にしている要素なので、消費活動そのものがロイヤルティの高い巨大市場として存在し、小売システムは流通コングロマリット化しているそうです。
さらに、③「サプライヤー」については、兵器関連は従来のような巨大軍需企業(ロッキード・マーチン社やゼネラル・ダイナミック社など上位20社で47%占有)の寡占状態
調査における規模や複雑性の苦労も書かれています。しかし、非戦闘分野(国防総省の例:サプライヤー総数は5万5000社)では、75%以上は中小の無名企業だそうです。
また、文中の「軍事ビジネスの見返り」の記述を読むと、深層部分では、人間同士の関係性、人間の行動や特徴に根ざしているとはいえ、従来の軍需複合体による独占・形成の様相も、ある種垣間見えました。
そして最後に、筆者の述べた“規模、範囲、複雑さから見て、軍はアメリカのまさしく縮図である”という言葉には、ガンダムにおけるロゴスの存在、つまり、社会との密接な関係性において切り離すことが極めて困難な存在、そのものをまさに体現しているように思えます。

関連書籍:
米軍再編
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最新・アメリカの軍事力―変貌する国防戦略と兵器システム
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アメリカの軍事戦略
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戦争請負会社
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また、『戦争のお値段』によれば、キティホーク級空母:2億6520万ドル、ニミッツ級原子力空母:450億ドル、タイコンデロガ級イージス巡洋艦:10億ドル、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦:10億230万ドル、ノースロップ・グラマンB2スピリット爆撃機:13億ドル、ボーイングAH-64A/Dアパッチ攻撃ヘリ:1500万ドル、BGM-109トマホーク巡航ミサイル:60万ドル、MIM104パトリオット地対空ミサイル:110万ドル、M1A1エイブラムス主力戦車:430万ドルとなっています。さらに、この本は面白いことに、兵器類以外の食糧類や軍旗などの備品類といったものの値段まで出ています。

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2009/03/03
(火) 16:54:14 | | 政府調達情報 #-[ 編集]
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