有閑市民のすすめ
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攻殻機動隊 「機械たちの午後」
今回は2部構成的な内容をうまくミックスさせて、タチコマを中心につながっているというお話でした。さらに時事問題(知的財産)もさりげなく盛り込んでます。

前半部の中心は、タチコマのメンテ中のお話。こんなに集まると、まるで小学生の教室ですよ。実に人間的。つまらないギャグ(「赤服が赤福、甘党が甘すぎ」→「おもしろくありませんね)とプロト君の突っ込み)も飛び出す始末。
メンテ中の一機のタチコマが「個別の11人」に関する極秘ファイルを警察庁のサーバーアレイで発見。
ファイル名:「The wide area important incident NO.104 specified by National Police Agency ‘The case of Individual Eleven」
→赤服:「そいつらの好奇心は止められん」
自主的に調査というよりもほとんど興味本位。そのことで、他のタチコマたちが騒ぎ出す。
そんなこんなのメンテ中に、バトーとトグサがやってくる。彼らは、タチコマを1機連れてくるようにとの少佐の命令を受けていた。そこで、タチコマが「個別の11人」の共通点(元自衛官や警察官、傭兵で構成され、擬態化率50%以上)の説明や、国内には推定2万人以上のキャリアが存在するため早期にワクチンを作る必要を主張。自分たちがやりたいと言い出す。しかし、バトーは、スプリング・エイトに調査依頼をしてあり、お前たちの仕事ではない、メンテをサボっていると、連れて行かないと言い放つ。だが、メンテ最中の専用機がオイルを入れずについていってしまう。
そして、残ったタチコマたちは、プロト君に自分たちの個性の分化を質問したり(→プロト君曰く、「一応、メインサーバを設けて個体情報との振り分けを許可するようプログラムをしなおしたからかも」)、個別の11人たちの関係性と自分たちの関係性についての議論を始めたり、はたまた最終的には活躍体験談(ジガバチと戦ったときの様子=“恐怖を感じなかった”)までいってしまう。
組織の形成・構成から始まって起源まで議論は白熱。「笑い男」、久々の登場です。
注意されまくって、とうとう、仮想空間上に議論の場を移してまで、議論を続ける始末。
それだけでは飽き足らず、情報共有化のために並列化し放題。
【議論の詳細】:議論=知的楽しみ?
◆テーマ1:「個別の11人」=「没個性的」
→「個別主義者」は個を強調する割には、没個性的な人たちだ。
→ネット上での孤立や自我の存在を追求して、各自の差異に価値を求めているくせに、違う思想の人間を排斥する行為に関しては、一応に団結している。
→主体があるようでないような集団、個を求めんとするあまり、没個性に陥っている人たち。
→ある意味、僕たち(タチコマ)とは、対極にある人たち。
→並列化を義務付けられながら、なぜか個を手に入れた。そして、今では、その差異を個性として尊重してもらった上で、必要な情報のみを並列化すればいい。
◆テーマ2:「意思決定者は誰か、その起源はどこにあるのか?」
そして、個別主義者が本当に個別であろうとするがゆえに、差異のない集団となっているのだとすれば、彼らの集合体としての意思を決定しているのは誰か?
→「個別の11人」に関しては、内庁のゴーダ。中国大使館襲撃事件のテロリストたちは、ウイルスに関係なく台頭してきたインディビジュアリストと言われている。笑い男事件の時に大挙して現れた模倣者たちこそがその起源と言っている社会学者もいる。
→個別主義者の意識の中には、ゴーダの思惑画介在する以前から現在の状況に近いイメージが共有されていた。つまり、「国民の総意としての難民の排除」というイメージが。
→難民も、個別の11人が台頭してくる以前からテロ行為は繰り返していた。
→不思議なのは、誰かがコマンドを出しているわけではないのに、自然とと同じ方向を向き始めている。
→あるいは、個と集団以外に何か意思決定の主体が人間にはあるのかもしれない。例えば、遺伝子というミクロレベルで主体の新旧を見出そうとしたトーキンズと、きわめて地球規模のマクロレベルで主体に思いを馳せたランドックの両者はほぼ同時期に相反する主体を題材にほぼ同じ結論に達していると言っているような著書を残している。
→人間は最も合理的な主体や意志を宿す最小単位で、ある種の物型構造について思考し、研究する。
→個別主義者も難民も、その行動を決定する因子は、自身よりミクロな、あるいは集団を超えたマクロなレベルに存在することを言い当てている。
→人間がその存在を決定付ける以前には存在していなかったネットの有り様が、彼らの神経レベルでのネットと、今や地球を覆い尽くさんとしている電子ネットワークの双方によって、自身の意志とは乖離した無意識を全体の総意として、ゆるやかに形成しているということ。
→人間は、自分の肉体と精神とが既に一致していないが、そのことに気づいていない。肉体と精神は不可分ではない。そして、その緩やかな流れを加速するための媒介を意図的に作り出そうとしているのが、内庁のゴーダ。
◆テーマ3:タチコマにおける意識と体の乖離(さらに想像は膨らむ)
自分をはるか上空から見下ろしている自分がいる感覚。
タチコマの主体は、基本的には並列化を前提としているので、1体1体のボディに宿っているのではなく、集団としてのタチコマに共有化されている。
→しかし、天然オイルの使用を禁止された今となっても、個性化の進行はとまらない。
→完全に均質化されたはずにもかかわらず、個を宿し、かつボディと情報との乖離を無意識下で体験している。
→単に、エージェント機能が追加されたことによる遊離感?
→肉体と精神以外の第3の主体がどこかにあるような気がしてならない。
例)ジガバチとの戦いにおける恐怖心の欠如
→しかし、この感覚はもっと植物的でプログラムチックなもの。
→人間が感じる第3の主体とは違うのかも知れない。
→それに、共有情報を蓄積しているサーバーがどこにあるのかも知らされていないが、それが、第3の主体の正体かもしれない。

そして、後半部は、人口知能研究所からタチコマを開発した“お父さん”ってな感動話。
少佐は、自決した個別の11人の分析結果の確認のため、人工知能研究所にいた。少佐の命令で、バトーとトグサは、メンテが終わった1機のタチコマを連れて、人工知能研究所へ。→みんな活躍の場を求めて、ブーブー言ってました。
ジガバチのパイロットの血中からはマイクロマシンの溶解片が発見されたが、死亡した個別の11人の電脳からは具体的な情報なし。
そんな矢先、同研究所内で爆発騒ぎが起こる(爆破予告あり)。バトーとトグサは現場に急行。出勤予定の研究員、有須田教授が行方不明。少佐は、本部に有須田教授の調査を依頼、彼が新浜空港に向かったと判断(目的:研究成果を携えての亡命)、さらに課長に北米行きの便の足止めを依頼し、キルト(9課の偏向翼機)で新浜空港に向かう。
空港に向かう機内で、少佐はタチコマへ調査を。有須田教授が何者であるか記憶の奥底にあって思い出せない。メンテ室のタチコマたちにも協力を求めるが、いまいち“シナプス”がつながらず?、分からない(→「デジャ・ビュ」ってヤツです)。
→メンテ室では、とうとう物理的に頭を開けて、AIの切り分け区画を確認することまでするが、機体内部にはAIがないことが判明。タチコマたちは、「チップがない=脳なし」、「チップはいったいどこに?」と唖然・困惑。
有須田教授の逃亡については、対応が早かったこともあり、バトーとトグサによって、身柄を拘束・連行された(罪状:武器輸出規制法違反)。教授は、自分の功績に対し、待遇に不満、そしてAIニューロチップという画期的な発明に対する自負があった(→「自分の権利が正当に認められる国で仕事がしたい」)。そして、彼は、タチコマのAIニューロチップの試作モデルを単独で開発した人物で、タチコマを再生する際にも個人的に協力してもらった。エージェント機能の追加や記憶に2重構造を持たせることで、経験値を失う恐れを取り除く方法を考案したのも彼の功績によるものだった。
→教授の望む待遇には応えられないが、その分仕事のやりがいで報いようとした。つまり、タチコマの現状やニューロチップの線上過程については、教授の希望通り構造解析ができるようはからってはいた。

そしてようやく、父と子(人間と機械ですが)の感動のご対面です。タチコマの中にある有須田教授の記憶は消去されることに(→教授は功績の証として、チップ内に自らの存在をメモリしていた)。タチコマは記憶を消したくないと語るが、教授は、「私の思い描いたAIへの理想は、ネットのどこかに残るだろう」と電子ネットワークの壮大さを示唆。
→正確には、人工衛星に組み込んだハブ電脳の第8区画にあるC9ファイルの消去。
→タチコマたちの主体がどこか別の場所にあると感じていたのは、AIが衛星上にあるハブ電脳(サーバー元)を介して並列化をしていたからということも明らかになる。つまり、タチコマは、人工衛星からの超鳥瞰的な視座を第3の主体(=「脳(精神)と機体(肉体)の分離」)として感じていた。そして、タチコマのAIには、感覚器官が備わっていないため、自分の意識がどんな経路を巡って思考していたかも気づかなかった。だから、プログラムとボディとの心身合致が不要になり、死を恐れなくなった。そして、もちろん、ゴーストが宿ったわけでもなかった。宇宙という壮大さにタチコマ感服。
※衛星の件は、先週の話からのつながり(伏線)でしょうか?

まるで、青色発光ダイオードの中村修二教授を思わせる話(青色LED特許紛争)です。向かう先も北米だし。もっとも、有須田教授には日本を飛び出す自由すらなかったのですが。そして、運がよくても実刑判決、悪ければ播磨の施設内で一生日の目を見ない研究。茅葺首相は、日本の重要な資産が持ち出されなくってなんて安心していますが、飼い殺しですよって感じですが。
しかし、少佐は、「体制に何かを明け渡した代償に力を得た者の禍福」と、自分たち9課のことも暗示して語る。トグサの言葉で言えば、「資金と設備の無償提供と引き換えに国定研究員になったんだろう。そんな勝手が通らないのはあんたが一番よく知っているはずだ」ってことです。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.3
TVサントラ
B0009S2PMO


攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 特別編 TACHIKOMA FILE
489425381X

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・・・(´;д;) < ひぃ~ タチコマしゃべりすぎ。頑張ってまとめてみます・・・。個別の11人について議論いくうちに、自分達の存在と人間との違いについて深く考察していくタチコマ。ざっくり抜粋しますと、個別の11人事件が、「ゴーダが介入する以前から、個別主義者達の
2005/07/10(日) 19:09:53 | 蛙・鳴・蝉・噪
#14 機械たちの午後 PAT. 【story】  メンテ中のタチコマは、自分達だけで個別の11人についての考察を始める。難民排斥のために「個別の11人」ウィルスを作り、感染者を、難民排除運動の英雄に仕立て上げるというゴーダ。タチコマたちは、議論の中で自分達にひょっとして
2005/07/11(月) 16:39:45 | 遊悠自的★liberal∞ideas

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