有閑市民のすすめ
ゆったりと日々を過ごす。日常の中で感じたことや、趣味、興味のことなど。最近は、WHOTAKUな日々を満喫!? コメント・トラックバック、大歓迎!! ご自由にどうぞ。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
攻殻機動隊 「無人街」
午前10時だというのに、駅には誰もいない。
非常事態でなければ、うらやましい限りです。
白いカラスが出てきますが、クゼをイメージ(白色、突然変異体)しています。しかも、黒いカラスがその周りにいるのは、難民街そのものの姿のようです。さらに、バトーとゴーダの舌戦を傍観しているような姿がなんともいえません。



【ストーリー】
◆自衛軍、配置完了
AM10:00
静寂を破る陸自車両、空にはヘリが。
中継ヘリが、その様子をレポートしている。
「九州電波塔上空です。5日前、地下鉄の工事現場で発見された不発弾が、大戦時に使用された戦術核兵器ではないかとの疑いが出たために始まった集団避難作戦は、自衛軍の指導の下、半径30キロにも及ぶ範囲からようやく3,500万の一般市民を全て退避し終えた模様です。しかし、一部では、今回の事件も難民によるテロなのではないかとの憶測も出ており、政府からの具体的発表がなされぬまま福岡の一部を自衛軍が閉鎖するといった情勢に街はまるで、“戒厳令下”といった様相を呈しています」
バスで次々と退避していく市民。
有料道路のパネルには、“爆発物処理のため 上り線 閉鎖中”の文字。

◆9課
代ヘリで、現場へ。
バトー:「戒厳令ね。確かに政府の対応にも問題はあるが、軍に三権が委譲されたわけでもねーだろう」
少佐:「そうだな。クゼの乗った擬装船が出島沖で沈んだのは事実だが、そこにプルトニウムがあったかどうかは確認できていないし、擬装船の逃走を助けるかのように起きた大停電テロも本当に難民が起こしたのかは藪の中だ。国民は、難民に対する怒りを政府にぶつけ、政府は難民排斥の後ろ盾を強くする。その結果が何を意味するのか誰も自分の頭で考えようともしない。これが全て内庁による情報操作の結果だとしても、もはや、流布したデマは盃にも戻らん」
課長より入電。
課長:「バトー、少佐のやつは、どうしたんだ?」
バトー:「出島でクゼの電脳に潜ってから少し変だって報告書にも書いたでしょうが」
課長:「今は、核爆弾の処理に集中しろ。既に報道規制の名目で、内庁は現場のコントロールに乗り出してるぞ。わしは、総理に掛け合い内庁への捜査に踏み切れるかの判断を仰ぐ」
→本部を出る。
バトー:「状況証拠だけでか? この件で総理のやつは、自衛軍の出島侵攻って大問題を抱え込んだわけだろう? この期に及んで国家的スキャンダルになりかねない案件に首を縦に振るとは思えんがなぁ。下手をすりゃ、また火の粉を浴びるのは9課ってことになりかねねー。」
課長:「そのために、現場に介入できるようとりつけた。あそこから何かをつかめ」
バトー:「なあ、少佐。難民はここへきて、何で口をつぐんでいると思う?」
少佐:「“真実は既に現象の前に沈黙した”、クゼはそう判断したんだろう。今は口をつぐみ、難民にも真実を隠したまま、どこかでもう一度状況を転倒させるチャンスを探している」
バトー:「なぜそう思う?」
少佐:「私がやつでもそうするからよ」
→爪を噛む少佐。
バトー:「“心ここにあらず”って感じだな。俺たちはな、お前の才能に惹かれてここにいるのは確かだが、お前の支えになれねーほど依存しているわけでもねーんだぞ」
少佐:「ありがとう。そういう言い方、嫌いじゃないわ」
《チーム編成》
ボーマ・パズ:爆弾処理作業に参加
少佐・サイトー:プルトニウム回収班に擬装、プルトニウムの奪取
そしてバトーは、
少佐:「・・・バトーには私の代わりにやってもらいたいことがある」
バトー:対ゴーダ作戦(真意を探る、注意を逸らす)

◆官邸
茅葺総理は、“日本の奇跡”の配備状況を確認。
→配備完了。
課長たち(課長、トグサ、プロト)到着。
総理:「残念な結果になりました。爆弾の解体作業が終わり次第、記者会見を開き、国民に事実を発表します。その後、自衛軍の出島侵攻を許可する運びとなるでしょう」
課長:「総理、報告書にも書いた通り、難民にプルトニウムが渡った可能性は限りなく低い。ここまで事態を悪化させたのは、おそらく内庁です。今しばらく、出島侵攻を遅らせるよう、ご助力をお願いしたい」
総理:「その報告書は読みました。ですが、既に時間切れです。政府はロシア当局からもたらされた情報を元に、既にプルトニウムは出島に持ち込まれたものとしてことを進める方針です」
※まるで、他人事かよって感じです。首相はリーダーじゃないのです。
トグサ:「差し出がましいようですが、それこそ、内庁の思惑なのではないのでしょうか?誰が望んだわけでもないのに自衛軍侵攻の先にあるものは、結局難民との戦争です。どうか、報告書の内容を閣議で再考して下さい」
総理:「もう少し早くこれを見ていれば・・・。私にとっても、公安9課は、最後のカードだった。荒巻課長、一応このまま待機していて下さい」
課長:「分かりました」
総理は、退出する。

◆九州電波塔
作戦本部に到着。
バトー、ボーマ、パズは、テントに入っていく。
「6班、13班より連絡。最上階での配置、完了しました」
ゴーダは既に到着している。
バトー:「公安9課だ。総理の命令で来た」
幹部:「聞いてないぞ。そんな話は」
バトー:「気にするな。現場じゃよくある話さ。だろう」
バトーは命令書を渡す。
総理のサインを確認。
バトー:「こっちの技術屋も前線に置いてくれればいい」
ボーマとパズは現場に向かう。
幹部:「で、君は何をするのかね?」
バトー:「俺は、そっちの背広組に用があってなぁ」
ゴーダ:「何かね?」
バトー:「お前のおかげで、俺たちは廃業寸前なわけだが、どうしても2、3聞いておきたいことがある」
ゴーダ:「いいだろう」

◆爆弾処理
ボーマとパズは、最上階の処理現場へ到着。
処理班員:「5日間かけて、構造解析をしてきた。いよいよ、解体作業に入るところだ」
パズ:「“TO 茅葺 WITH LOVE”、悪趣味なラブレターだ」
ボーマ:「昔、ファットマンやスカッドの弾頭にも似たようなメッセージが書かれたそうだ」
隊員:「アメリカの真似ってわけか?」
ボーマ:「そいつは、どうかな?」、「ダイガカウンターの数値は?」
処理班員:「当たりだ。だが、核弾頭にする技術と時間はなかったようだ」
ボーマ:「ただのプルトニウム爆弾ってことか?」
処理班員:「そうだ。だが、爆発すれば、30キロ圏内は放射能に汚染される。市民の避難と“日本の奇跡”の準備が整うまでは、冷凍しておくほかなかった」
ボーマ:「時限装置はなかったのか?」
処理班員:「幸いな」
ボーマ:「なるほど。だが、少なくとも振動式圧力センサーと光導電素子による二重の起爆装置が仕掛けてある。ん!? 待てよ。裏蓋にも何かある」
隊員:「あんた、本当に公安か?」
ボーマ:「大戦中は軍にいた。まあ、その頃は仕掛けるのが専門だったがな」

◆屋上へ
バトーとゴーダは、電波塔の屋上へ向かうエレベータへ。
バトー:「核弾頭の解体処理が行われている真上で話すってのも悪くねーだろう」、「で、どこまでやるつもりなんだ?」
ゴーダ:「何をかね?」
バトー:「状況の悪化をだよ」
ゴーダ:「そのような質問は、難民か軍事アナリストにでも聞くんだな。私は専門外だ」
バトー:「はぁ? そんなことねーだろー。模倣者を生み出すための媒介者の創造、あんたが、昔研究していた分野の話だぜ。元々、この社会はこういった事態を生み出しやすい要素を内包してる。人類の歴史は、神話や伝説といった類をプログラムした権力者たちによって作られてきたわけだからな。そんな世界で誰にも知られず、自己顕示欲だけで肥大化させてきた誇大妄想家が、自分の身の丈以上の英雄をプロディースしたくなった。“個別の11人”ってな、そんな犯罪者たちが作ったSSスタンドアローンコンプレックスだったんじゃねーのか?」
ゴーダ:「ほーお、興味深い話だな」
バトー:「ふっ、食えねーやろーだ。だが、お前はやはり二流だな」

◆解体作業
ボーマも防護服になり、裏蓋を確認。
ボーマ:「明かりを消せ」
処理班員:「ふた緩んでないか?」、「クリア」
ボーマ:「あった。蛍光反射型スイッチ、1個」
処理班員:「よし、反射鏡、入れるぞ」
ボーマ:「光導電素子、全て切除した」、「爆竹型核爆弾の模型だ」
処理班員:「技術や時間がなかったんじゃない。作らなかっただけ、意思表示か?」
・・・・・
検問に回収班がやってくる。
隊員:「つい先ほど、別の回収班がここを通過いたしまして」
回収班員:「何だと!」
・・・・・
少佐:「ボーマ、爆弾の構造から見た印象はどうだ?」
ボーマ:「難民からのメッセージといった演出はなされていますが、妙な点が」
少佐:「何だ?」
ボーマ:「使われている爆弾が、米軍のM112なんです。今まで難民が使用していたコンポジションC4じゃない」
少佐:「そうか。お前たちは最後までそこに残って、移送班と合流しろ」
ボーマ:「ですが、内庁につながるような物証はまだ」
少佐:「今はそれで十分だ」
ボーマ:「了解」

◆終点
エレベータから降り、自決現場へと向かう。
ゴーダ:「私が二流とは、どういう意味かね?」
バトー:「俺たちは、以前スタンドアローンタイプの天才ハッカーと出会ったことがあってなぁ。どうしても、そいつの起こした現象とこの事件とを比べちまうのさ」
自決現場には、“個別の11人”への供え物(風化状態)。
バトー:「そいつと比べると、どうにもここで自決した連中が、大した存在に思えなくなってなぁ。それで、“個別の11人”の外部記憶を調べ、やつらがウイルスによって現れただだの模倣者だって事実を知ったわけだ」
ゴーダ:「ほーお」
バトー:「やつらは、どっかの犯罪者が、おそらくは中国大使館を占拠したテロ集団の名前をうまいこと引き継ぐ形で作った思想誘導装置だったってことさ。それでも、ウイルスをばらまいたやろーは、さぞかし自分を優秀なハッカーだと思っているんだろうが」
ゴーダ:「そのウイルスを作ったのが、私だとでも言いたいのかね?」
バトー:「そうは、言ってねー」
ゴーダ:「では、私に何を話せと?」
バトー:「そういうお前は、連中をどう見ているんだ?」
ゴーダ:「ふーん、いいだろう。君が言うように“個別の11人”が、ウイルスによって現れたものだとして、君の言うスタンドアローンタイプのハッカーとやらと同様、未だ状況を拡大し続けている彼らの方こそ、天才、いや英雄と言えなくはないかね」
バトー:「確かに、集団自決というパフォーマンスでその意志を広めはした。だが、やつらは、誰の英雄になった? 国民のか? そんなことはねー、せいぜいやつらは、難民問題を拡大するきっかけを作った道化でしかねー。現にやつらの死なんぞ、既に忘却の彼方だ」
ゴーダ:「なるほど、だが事の本質が、彼の記憶ではなく、今の状況を作り出すことであったとするなら、“個別の11人”をプロディースした犯人こそは、天才的なハッカーだと、言えなくはないかね」
バトー:「ああ、残念ながら、それは否定できねー。それでも、天才かと言われると、俺にはいささか疑問が残るね。やつらの思想やウイルスから見えてくる犯人像は、自身の劣等感から抜け出したいといおう欲望に支配された個別主義者の顔だけだ。所詮、個人的な思いつきを他人に強要しているだけでは、人の心をうつことはできねー。そこには、善意でも悪意でもいい、何かしら確固たる信念のようなものがない限り、天才とか英雄と呼ばれる存在にはなれねー」
ゴーダ:「信念!?」
バトー:「そうだ、少なくとも俺はそう思ってる。そして、もう一つ、絶対に必要になってくる最大の要素、“運”ってやつも不可欠だろうな」
ゴーダ:「ほー、それはなぜ?」
バトー:「決まってんだろー。天才とか英雄の存在なんてものは、詰まるところ、第三者の主観に依る所がおおきい。英雄を英雄たらしめるためには、傍観者によるレスポンスが、まずは必要なんだ。そして、レスポンスの内容が、英雄を高みにもあげるし、地におとしめもする。それこそが、“運”でしかねぇ」
ゴーダ:「なーるほど、面白い仮説だな。それにしても、君がこれほどおしゃべりだったとは知らなかった」
バトー:「そいつは褒めてんのか?」
ゴーダ:「そうとってもらっても、結構だ」
バトー:「なら、褒められついでに、もう一つ。この事件の中にある不確定要素についてだ」
ゴーダ:「ん!?」
・・・・・
擬装回収班、入り口に到着。
隊員:「上だ」
・・・・・
バトー:「あの日、“個別の11人”の中で唯一自決しなかったクゼ・ヒデオ。やつは、その後どこへともなく姿を消し、再び姿を現した時には、難民たち指導者になっていた。妙な話だよな。こいつは、偶然なのか? それとも、はじめっから仕組まれていたことなのか?」
ゴーダ:「他の11人とは、真逆な行動に出たのだから、それは不確定な要素なんだろう。だが、それとて結果としては難民排斥に寄与しているととれなくはない。行動の種類こそ違えど、同一の結論に向けて事態を牽引していることから考えれば、犯人は見事不確定要素までプロディースしていたということになるだろう」
バトー:「そうくるか。ま、確かにやつの行動は難民排斥を早めていると言えなくもない。全国ネットで流れた擬装船での逃走劇を、さらに印象付けた長崎大停電テロ、そして、今俺たちの真下に仕掛けられている核爆弾。クゼにここまでやられたら、政府も本気にならざるをえんだろう。だがしかし、これをやったのは、本当にクゼなのか? 実はやつをプロディースしている犯人の捏造なんじゃねーのか? もっと言えば、そのプロディースしている犯人は、自分でも気づかないうちに、クゼに手を貸し、やつの行動を模倣し始めているといえなくはないか?」
ゴーダ:「どういうことだ?」
バトー:「クゼは、エトロフから出島に戻ったが、その手にプルトニウムはなかった。本来なら、そのことを難民に告げ、一旦事態を収縮したかったはずだ。なのに、プルトニウムまで使ったテロまで起きた。では、どうするか? 自分をプロディースするものの思惑に乗って部落で宣戦布告をするか? だが、やつは何もしなかった。今は口をつぐみ、難民をも黙らせ、事態を逆転できるチャンスをうかがっている。いや、むしろ口をつぐんだことで、状況をコントロールできるカードを得たのは、もしかするとクゼの方なんじゃねーのか? 本来、不確定要素でしかなかったクゼが、実は新の天才、英雄なのだとしたら、いつの間にかプロディースしていると思っていたやつの方が、いつしかクゼの模倣者に成り下がっちまっていたとは考えられねーか?」
・・・・・
出島では、難民が武装している。
沈黙のクゼ。
・・・・・
爆弾処理は、プルトニウムの回収へと進んでいる。
「引き継ぎよろしく」
「了解」
・・・・・
バトー:「捏造された思想を信じて自決までしたのに、誰の英雄にもなれなかったあいつらのゴーストは、今頃どこをさまよっているんだろうな」
バトーは、タバコを一服、タバコを捧げ、軽く合掌。
バトー:「少佐、プルトニウムの回収はうまくいったのか?」
少佐:「完了した」
ばとー:「そうか。少佐の外部記憶を頼りに、俺なりにクゼを語っちゃみたが、なんとかうまくいったかな?」
振り返り、ゴーダを見るバトー。
少佐:「ああ、このままスプリング8に直行する。情報戦のプロが、リアリティーにこだわるあまり現物を残したことが敗因だな。このプルトニウムが新宿原発から回収されたものと一致すれば、この件が内庁の仕業だということを証明できる」
バトー:「了解」、「ゴーダ、俺たちもクゼ同様、何一つあきらめたわけじゃねーぞ」
ゴーダ:「そうかね」
バトー:「一つ聞き忘れた。もう発症することもねーと思うが、ウイルスの発症因子の最後の一つが分からねー。念のため、ワクチンを作っておきたいんだが、お前なら最後の一つは何にする?」
ゴーダ:「もし、私が犯人なら、義体化以前、童貞だったという因子を組み込むだろう」
バトー:「何だと!」
ゴーダ:「民衆のための英雄に○○する覚悟を求めるなら、それは欠かせない要素だ。もっとも、それだけの逸材が何人現れるかは、賭けだったがね。」
バトー:「貴様!! 人が悪いにもほどがあるぞ」
ゴーダ:「そうかな、かくいう私も童貞でね。君とのおしゃべりは楽しかった。いや、参考になった。感謝する。私の戦いも、まだ終わりではない。君たちが私をとめるのが先か、私の思いが帰結するのが先か、ここからは、不確定要素がカギを握るだろう。失礼する」
ゴーダはその場を去り、バトーはしばし立ち尽くす。

【訂正】:攻殻機動隊 「名も無き者へ」(当ブログ記事)
「インディビジュアル・イレブン」のファイルについて、分かりづらい部分がありました。
→ダウンロードしたら、インストールするのでは?
と書きましたが・・・
ダウンロードして、インストールするとウイルスが発症すると単純に考えていましたが、違っていました(ウィキペディアの「個別の11人」でも確認)
つまり、発症因子は、義体化以前に“童貞”であること。
英雄の存在に対して、カリスマ性というか、少し神がかり的な要素が感じられます。例えば、伊勢神宮の巫女が処女でなくてはならいというように。

攻殻機動隊S.A.C. 公安9課ファイル
攻殻機動隊S.A.C. 公安9課ファイル


スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://yuukansimin.blog7.fc2.com/tb.php/243-f102b447
この記事へのトラックバック

copyright © 2005 有閑市民のすすめ all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。