有閑市民のすすめ
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アニメ放談 朝日新聞の記事について
5月28日(日)の朝日新聞(24面;藤崎昭子記者)に、「音楽とアニメ 進化する関係」と題する記事が載っていた。
私自身のエセマニア的感覚かもしれないが、記事を読んで奇妙な違和感を感じた。
記事の構成として、テーマは2つ。冒頭、ソニー・ミュージックエンタテインメントの話題として、同社の好調なアニメ関連音楽・ミュージック・アニメフェス等を中心に展開されている。つまり、音楽とアニメのコラボ。もう一つが、ジブリの新人の起用と同社のタワーレコードのコラボ。今夏公開の“ゲド戦記”を控え、宣伝とも見て取れるが。新人起用については、何も目新しいことではなく、ジブリでは以前からやっていたこと。また、“コラボ”とは言うけれども、かつては“タイアップ”という言葉が頻繁に使われていた。厳密には意味は違うかもしれないが、さし当たっての意味の差異はない。
そして、パラグラフごとにみて、気になった点は7段落目。「アニメソングといえば、かつては番組名や主人公の名前を歌い込んだものをアニメ専門歌手が歌うのが主流だった。最近はむしろ・・・」とある。比較する時期がかなり大昔なのでは?と思ってしまった。この変化の流れ(≒イメージソング化)は、私の知る限り、少なくとも90年代には出てきている。それでも10年ほど前のこと。私の記憶では、アニメにおいてこの流れが勢いを増しつつあった時期をよりピンポイントで挙げるならば、94年~95年にかけて。楽曲名で言えば、田村直美の「ゆずれない願い」や高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」あたりから、変化が加速したのではないかと思う。この記事で示される時期はそれよりもはるか前の話になっている。もちろん、私はかつてのアニソンを否定しているわけではない。昨年のキャラホビ2005で、ささきいさお氏の音楽を久しぶりに聞いたが、非常になつかしく、渋さや力強さを感じいいものだと思った。
それに、“進化”と銘打っているが、これに対しても疑問点を挙げざるをえない。大学時代(90年代中頃)にゼミの発表大会なるものがあり、グループごとにテーマを決め討論をするというものであったが、ここで私の所属したチームのテーマは、“音楽業界”だった。この業界で、どのようにマーケティング手法を駆使し、業績を上げていくかという内容だった。テーマを決めた際、私がテーマ設定を主導したわけではないが、今思い出しても苦笑してしまう。マーケティング手法(もっとチープに言えば単なる広告)として主にこの業界で行なわれているものは、1940年代以来ほとんど進化はしていない。それが何かといえば、ナチスドイツの広告大臣ゲッベルスによる広告宣伝の手法と基本的には同じ。
彼の手法はとして特に挙げられるのは、何度も同じものを流すこと。つまり、何度も様々な方法(載せる媒体も含め)で繰り返し大衆に露出させ、浸透させていくというものである。中学校の理科で言えば、パブロフの犬的手法。また、これはドラマ全盛期にやっていた方法を、活気づいているアニメに単に転換させた市場浸透の戦略に過ぎない。先に述べたこととも関連して述べれば、例えば、CD購入に際して、元々のアーティスト自体のファンもアニメから入ったファンも、どちらも顧客にすることができるだけのこと。領域を広げ、拡販につとめている単純な理屈。
そして、最後に残念なのが、先頃話題のネットと放送がらみのネタが全く取り上げられていないこと。ネットの果たした役割や有効性を述べていない。チャネルとしての大きな“進化”といえば、これぐらいなもの。インターネットが、業界としてもなくてはならず、無視できない存在として発達した現在、ファンやマニアも大いにその活動範囲を広げることができ、新たに市場を拡大させる重要な担い手となったのもネットだったと言える。ブログや情報サイト、メーカーサイトなどを通じ、相互に自分の意見や情報を交換し、関連する情報、発売される商品の情報や商品を即座に手に入れることできる。つまり、ネットにおいては、“範囲の経済性”が大いに発揮されてこそ、有効に機能することになる。もちろん、iPodに代表されるような音楽や映像配信等のサービスも好調。
90年代、音楽業界でもエイベックスを中心にミリオンセラーが連発したが、21世紀の現在それをさらに変化させ、情報交流を加速化させ、後押しをした存在こそ、ネットと言えるのではないかと思う。そして、CD自体の売上げは減少傾向で、ネット音楽配信の躍進でネットにうまく乗ったものが、ある意味勝利を手にしているとも言える。しかしながら、従来のCDやDVDなどの媒体に関しても、初回限定・期間限定販売や関連イベントの開催など企業努力をし続けている。
また、ビジネス的な展開を述べるならば、アニメファンドの出現まで書かなければならないと思う。少し前では、ジャパン・デジタル・コンテンツ(JDC)、楽天証券、ジェット証券の3社による「アニメファンド!」、作品としては「バジリスク 甲賀忍法帳」(「アニメファンド! バジリスク匿名組合契約」)があったり、最近のニュースでは、角川書店が今後展開を予定(日経新聞;2006年5月22日(月)第11面)している。
そうした意味では、今回の記事は表層面をクローズアップしただけで、何が言いたいのか、論点がいまいち見えてこない。
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