有閑市民のすすめ
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ゲド戦記 視聴記
遅くなりましたが(汗)
昨晩、家から5分歩いていけるシネコンに行ってきました。
メンズデーだし、22時以降ということで騒がしいお子ちゃまもいなくて静かです。
落ち着いて見られる頃がちょうどいいです。集中できますし。

総評としては、良かったと思います。
人間世界にはいない龍の出現。そして互いに食い合う龍。
羊や牛の病気=狂牛病。天災、干ばつ。
海を捨てる漁民、田畑を捨てる農民。
荒野、瓦礫が不吉を象徴している。
そして、栄えている都市にもかかわらず、その裏はとても怪しい世界が。
ドラック(ハジア)、人身売買、まがい物を売らなければならない占い師など。
加えて人々の精神・倫理観の崩壊。
登場人物も、いわば、父はエリートビジネスマン、母は有閑マダム。二人とも子育てには無関心。アレンは、ひきこもり、親殺し、二重人格・逃避、キレる、自分からは死ねない死への願望。テルーは親からの虐待など。
前評判どおり、現代の社会問題をそのまま映し込んだ、まさに投影物語。
そして、確かに、宮崎アニメは云々といった多事争論があると思いますが。
良い悪いは別として、ご承知のように(経営上の問題として)、話題だからといった感じでもいいのかもしれません。ストーリーの筋立ては理解できますが、子供には難しい内容。でも、普通は、難しく考えずに素直に楽しめればいいのかも知れませんね(汗)
また、朝日新聞の記事で書かれていたような点は、ストーリーの流れとしてはあまり違和感がありませんでした。
1、アレンの父親殺しに対して反省の色がない。
⇒ストーリーの行間からそういったレベルの問題ではない。反省というか、彼が悩み苦しむ姿で調整していたのだと。
2、ストーリーが駆け足に
⇒2時間超のではありますが、そもそも原作が長編なのだから仕方がない。押し込むよりほかないと。個別的にはクモとの絡みが。ハイタカと何があったのかが十分説明されいない感じが。
とはいえ、スタッフのパワーに頼るところが大きかったのではないかと。やはり、スピード感は健在ですね。
ただ、新たな問題点として2つほど。
1、作画について
画像が乱れる部分が、2箇所あります。セルDVDでは解消してもらいたいです。また、エンドロールで分かったのですが、プロダクションI.G、ガイナックス、ゴンゾなどの協力で制作されているからということなのでしょうか、透き通るように綺麗な画と、そうでもない画の部分が少し気になります。世界のバランスだけでなく、作画のバランスも考慮して欲しいですww
2、上述2に関連した問題
次のシーンへの切り替わり早い。次への展開がとんでしまっているように感じました。
例えば、テールの虐待のアザについてはあれだけなのか? ドッペルゲンガーのアレンは何? “影”として片付けているがどういったことから出現したのか? クモの差し出した怪しい飲み物を素直に飲んでしまうアレンって? 長いはずの塔への階段をあんなに早く登れるのか? テルーが龍に変わるシーンが唐突で中抜けし過ぎでは? 龍は一体何の象徴だったのか? つまり、冒頭では人間の災いとしての扱いだったのか? 最後は人間への光明・吉兆なのか?など。
色々と疑問点が浮かびました。

そして、クモについては・・・
全ての悪の象徴でしたね。
憎悪、他者に対する優越、生きることに貪欲で永遠の命の希求。
しかしその裏返しとして、自分の“影”怯え、無になってしまうという死の恐怖に怯える。
形は違っても、アレンの恐怖心と似ている心理。

その他心に残ったことは・・・
ハイタカアレンの農作業。
背景イメージとしては、バーネット著『秘密の花園』に出てくるヨークシャーのムア(草原)に似てました。
現代で言えば、ひきこもり・精神病救済プラン!?
ハイタカはもちろん大賢人であって、セラピストではありませんが。
もう一つは、魔法で鍛えられた剣が、鞘から抜けるように懇願するシーン。今までは自分の領域(視野)⇒他人の領域に。大事な人を守りたい、助けたいという心情の変化はぐっときました。

そして、終盤にかけて・・・
テルーの「命を大切にしないヤツは大嫌いだ」からの派生。
怯えや恐れがあるかも知れないが、それは命を大切にしていないから。
誰かによって生かされ、将来に引き継がれる命。
アレンの言う「死んで消えてしまうから無意味」ではなく、“死ぬからこそ尊い”
死ぬのが分かっているからこそ、懸命に生きることが大事。
アレンの家出は、成長の過渡期であって、乗り越えられた成長の証。彼自身にとっての重要な意義を持ちつつ、我々観客に問いかけているようでした。“現代のアレンへ・・・”といった感じで。
宮崎アニメの真骨頂、“命の大切さ”は、しっかり印象付けられました。
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コメント
この記事へのコメント
嗚呼、作画。
>家から5分
歩いて5分で映画が観られるとは羨ましい…

>そうでもない画
他が極めて綺麗なだけに、目立ってしまいますよね。普通の画では許されないのがジブリ作品ですから、その辺りは頑張って欲しかったところ。

2006/09/06
(水) 15:07:44 | | 不眠飛行 #amXlFcx2[ 編集]
次回作は期待できるかしら~
お久しぶりです。
作画に関しては、視覚としてばっちり分かってしまいますから、ごまかしがきかないのも事実ですね。色々欲張りすぎた結果、ミスをしてしまったのかもしれませんね。協力会社の足並みの調整も気になります。労働集約的(CGも利用していますが)で、すり合わせ型の産業の成否が見られたような気がしました。
2006/09/06
(水) 17:54:38 | | 有閑人 #sSHoJftA[ 編集]
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見てきました『ゲド戦記』。まあ、普通かな。
2006/09/06(水) 15:03:14 | BLOG不眠飛行

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